上部大(関甲新学生)は、初優勝した13年以来2度目の頂点を目指したが、亜大(東都)から主導権を奪えないまま敗れた。

谷口英規監督(52)は「亜大さんの粘り、1点の執念は素晴らしかった。選手たちはよくやっと思う。課題が多い中で決勝まで駒を進めた。課題を克服して、秋に臨みたい」と話した。

今大会は抑えを任されていた紫藤大輝投手(3年=東海大相模)が初先発した。しかし3回に連打を許し2回2/3を被安打6の4失点で降板した。

3番手としてマウンドに上がった主将の加藤泰靖投手(4年=志学館)は、連投だったがキレのある直球を軸に亜大打線の勢いを止めたがホームスチールを許し、4回1/3を被安打3の1失点。「決勝は、普段やってきたことが出る。実力の差が出たと思う」と悔しさをにじませた。

打線は、亜大のエース青山美夏人投手(4年=横浜隼人)から9安打を放ったが、1点にとどまった。3安打を放った藤原龍之介外野手(4年=秋田南)は「亜大は隙のないチームで、その差で負けてしまった。秋は隙のない野球をして日本一をとりたいです」と話した。