中日根尾昂外野手(22)が本拠地初登板で、自己最速151キロをマークした。1-5の9回に谷元が3番手でマウンドに上がり、2死を取ると立浪監督が審判に投手交代を伝えた。

根尾の名前がコールされ、巨人の主砲、岡本和と対峙(たいじ)。初球149キロの直球でストライクを取り、カウント1-2からの4球目に自己最速151キロをマーク。続く5球目の149キロ直球で、岡本和を空振りの三振に打ち取った。

9回は高橋の2ランで2点差に迫り、1死一塁で根尾に打席が回った。1発が出れば同点でバンテリンドームにファンの期待感があふれたが、結果は3球三振。悔しさをあらわに、根尾はベンチに引き揚げた。

根尾は、今季は外野手登録に変更してレギュラー定着を目指したが結果を残せなかった。春季キャンプ中から投手練習も並行させ、5月8日、ウエスタン・リーグの阪神戦(甲子園)に「2番遊撃」で先発出場し、9回から5番手で初登板。2/3回3安打1失点で2死後に遊撃に戻って試合を終えた。1軍では5月29日オリックス戦のに2度登板。敗戦処理登板ながら、ともに最速150キロをマークし、2回2安打無失点と好投した。

立浪監督との話し合いを持ち、指揮官が13日に根尾の投手登録への変更を明言。“投手”として15日の全体練習で投手組練習に加わった根尾は「よし、やるか! という気持ち」と心境を明かし「ずっと話はさせていただいていた。このタイミングになったか、という感じです。過去に(野手から投手転向の)例があまりないと聞いてはいるが、僕は僕なりにしっかりやってきたい」と抱負を語っていた。

【関連記事】中日ニュース一覧