水曜の朗希どうでしょう? ロッテ佐々木朗希投手(20)が20日、ZOZOマリンで練習を行い、22日西武戦(ZOZOマリン)に先発することが決まった。前回登板DeNA戦(11日)翌日に登録抹消され、中10日での登板。間隔をあけ、調整を経て迎える試合は初めての水曜日になる。今季、「曜日初戦」はいずれも好投しながらも、勝敗がついていない。夏場対策には「エアコンでキンキン」と語り、Aクラスを争う西武との2番勝負に臨む。

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平地で繰り出す投球は、浮き上がるような軌道を描いた。佐々木朗は本拠地での投手練習に参加。井口監督が「2試合目ですかね、西武戦の。水曜日予定してます」と明言し、中10日で22日西武戦に先発する。佐々木朗は「まずはしっかりストレートを投げること。そこは常に高いところを目標にしてやっていきたい」と最速164キロの直球が軸。約30メートルのキャッチボールの後、グラウンド上で、リリースポイントを確認しながら投げ込んだ。

大粒の汗が物語るように、気温は夏本番に向けて上昇していく時期。東北育ちの佐々木朗が、難敵となる暑さ対策を語った。就寝時にはエアコンを「めちゃくちゃつけます。キンキンにしてます」と部屋を冷やす。「暑くて起きちゃうより、部屋が寒くて布団の中が暖かい方が気持ちいいじゃないですか。冬は勝手にそうなる。そういう感じにできるようにしています」と、緩急だけでなく寒暖を使い分ける。風呂では水風呂との交代浴で血流を良化し、疲労回復。心地よい睡眠時間7~8時間をキープする。

舞台は初めての水曜日。開幕カードの「日曜ローテ」から始まり、再編で金曜日、土曜日に投げ、ここまで5勝1敗、防御率1・70と安定感を誇る。一方で間隔をあけた直後の登板は、ソフトバンク戦(5月6日、金曜)6回1失点、DeNA戦(6月11日、土曜)8回1失点と、いずれも好投しながらも白星がつかずチームは敗れている。初めての水曜日登板は「疲れはたまっていたのでしっかりとって、いいコンディションにすることを心掛けて過ごしました」とフレッシュに臨む。

18日には今季4度目のノーヒットノーランをオリックス山本が達成した。自身の完全試合から端を発した“ノーノー”の連鎖。2度目の達成は「終わってみての結果なので。僕はしなくても全然満足するので」と、あくまでも狙わない。6勝目の先に、自然と付いてくるものだ。【栗田成芳】

○…佐々木朗の22日登板後について、井口監督は「その後、金曜日とかにずれていくんじゃないですかね」と話した。22日の翌週は月、水、金~日の5試合が組まれる変則日程で、中6日の先発も可能だ。一方、井口監督が触れた金曜日は、7月第3、第4週には試合がない。「先発陣がだいぶ疲労たまってるってことなので、1日でもちょっと(間隔を)空けながらうまくローテーションを組んでいきたい」と話し、球宴時の中断までは曜日固定にならないケースもありそうだ。

◆2度目のノーヒッターは? 完全試合を含むノーヒットノーランを複数回達成した投手は沢村栄治(3度)、石田光彦、亀田忠、中尾輝三、藤本英雄、真田重男(1度目の登録名は真田重蔵)、金田正一、外木場義郎(3度)、鈴木啓示の過去9人おり、シーズン2度達成はまだいない。今季の佐々木朗は4月10日オリックス戦の完全試合以外にも、8回で被安打3以下が3試合ある。4月3日には西武を8回3安打に抑えている。

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