日本ハム吉田輝星投手(21)が地元凱旋(がいせん)で“三塁側の呪い”を解く。21日楽天戦でプロ入り後初めて、故郷の秋田で先発する。舞台は、思い出深い、こまちスタジアム。「いい思いもしたし、嫌な思いも…いろんな思い出が、すごい詰まった場所」だ。

4年前は、いい思い出だ。18年夏、金足農のエースとして秋田大会を制し、甲子園での準優勝まで駆け抜けた。嫌な思い、は5年前。「2年生の時、(夏の秋田大会)決勝で負けた」。相手は明桜。同学年のライバル、ロッテ山口がいた。

吉田 “こまち”で唯一、三塁側(ベンチ)だったのが、明桜に負けた時、山口に負けた時だった。“ギャン泣き”した。

3年夏は第1シードで、“こまち”では全て一塁側ベンチを使用。甲子園でも全て一塁側。だから三塁側ベンチは、苦い思い出が付きまとう。今回、ビジターの日本ハムは三塁側。このままでは、いけない。

吉田 打ち破りますか、三塁側の呪い。ホーム球場(札幌ドームの日本ハムベンチ)が三塁側だから、ビジターも含めて三塁側を使うことが多い。払拭(ふっしょく)しないとですね。

熱望する先発ローテ入りへ、新庄監督も「ラストチャンス」と明言している。甲子園凱旋となった5日阪神戦では3回4失点で黒星も、BIGBOSSが仕掛けたドラマチックスターター第2弾。両親や母校の中泉監督、そしてカナノウ旋風を一緒に巻き起こしたチームメートも観戦に来る。「ふがいないピッチングはできない」。三塁側の“こまち”を最高の思い出に塗り替え、プロ野球人生のターニングポイントにする。【木下大輔】

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