阪神近本光司外野手(27)が、自己最長をさらに更新する19試合連続ヒットを記録した。「3番中堅」で出場。1点を追う3回2死一、二塁。広島遠藤の外角直球を中前へはじき返した。一時同点となるタイムリーに「2死からつないでつくったチャンスだったので、なんとしてもランナーをかえしたいと思っていた。追い込まれていましたが、うまくコンパクトに打つことができた」と振り返った。

リードを許した直後の5回は1死一、二塁から右前打で満塁にチャンスを拡大。続く佐藤輝の一ゴロが併殺崩れになる間に再び同点とした。2試合連続のマルチ安打で、2度の同点劇を呼び込んだ。チームは打順を1番から中野、島田とし1、2番を入れ替えて臨んだ。2人が機能し、安定感抜群の3番近本が、役割を発揮した。

6月1日西武戦から3番に定着し、これで16試合連続で中軸に名を連ねている。2位で終えた交流戦の快進撃を支え、好調を維持している3番近本について、井上ヘッドコーチは「好調が続いているというか、3番に置いている自覚というものを持ってくれていると思う」と分析している。得点力が上がってきたチームの重要な役割を担っている。【古財稜明】

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