オリックスのラオウこと杉本裕太郎外野手(31)が、先制8号3ランを放った。

6回、先頭の宗、吉田正の連打で作った無死一、二塁の絶好機。昨年の本塁打王が、一振りでものにした。ソフトバンク東浜の148キロ速球を捉え、バックスクリーンにたたき込んだ。

「宗と(吉田)正尚がチャンスの場面で回してくれましたし、いいピッチャーなので、ここしかないと思って打席に入っていました。(スタンドまで)届くと思っていなかったので、なんとかぎりぎりで届いてくれてよかったです!」

歓喜のラオウ以上にテンションが高かったのは、ベンチ内。中嶋監督は高々と両手を掲げてバンザイ。辛抱の投球を続けた先発の田嶋も、両手をたたいて喜んだ。ナインが総出で出迎える中、意気揚々と凱旋(がいせん)したラオウは昇天ポーズをばっちり決め、バファローズファンを喜ばせた。