中日の借金が今季最多の「9」になった。阪神青柳対策でこの日1軍に上げた石岡、山下をスタメン起用。左打者8人を並べるオーダーも、右腕から4点を奪い8回途中で降板させるのが精いっぱいだった。初回に大島が本盗を仕かける奇策も不発。9回無死一、三塁からも得点できず3連敗を喫した。試合後の立浪和義監督(52)の一問一答は下記の通り。

-左打者を並べるオーダー

「青柳投手はなかなか右(打者での)攻略が難しい。防御率1点台の投手から4点を取れたわけですから、そのへんは非常に良かった」

-スタメン起用の石岡がプロ初打点含む2安打

「ずっと(2軍で)調子いいと聞いていた。しぶとい打撃ができるので、そういうところから今日、昇格だった。よく働いてくれた」

-8回代打同点打の三ツ俣も調子がいい

「前回、青柳から打っているので。一気に同点にしてくれたので良かった」

-初回大島の本盗は

「チャンスがあればということで。木下もバットを振ってくれたら、もしかしたらセーフやったかもしれません」

-青柳攻略へ年に1、2度あるかないかのプレーも使う

「なかなか青柳投手から点が取れないので、焦ったわけではないが。結果、アウトになったのでこっちのミスです」

-先発大野雄は2回、6回の失点が

「ポンポンとやられる時に連打でね。前回の甲子園の時にもそうだが、(阪神の)4番(佐藤輝)、5番(大山)が調子がいい。全体的に阪神打線は開幕当初より1、2、3番も当たってきている」

-4番に木下を初起用した

「木下は去年を含め(青柳から)5割ぐらい打っている。相性もあって(選んだ)」

-阿部、A・マルティネスも青柳を考慮して外したか

「阿部も(青柳から昨年含め)1本もヒット打っていないというのもあった。アリエル(マルティネス)はあまり手の状態が良くないので。明日はちょっと分からないですが」

-清水が8回につかまった

「もちろん打たれることはあるが、高山選手のところは非常にいいフォークを投げて、2死までいった。あそこ(代打梅野の打席)でもうひとつ開き直っていって欲しかった。やっぱり2ボールにすると、変化球にしても真っすぐにしても置きにいったような感じで、打たれた。配球も含めて、真っすぐから攻めて、カウントを早く整えたいところ。2ボールにしたのが結果的にやられてしまった」

-8回4番佐藤輝からの打順で清水を選んだのは信頼から

「もちろんそう。勝ちパターンの7回の投手。何とかしのいで、追い越せるようにとは思っていた」

-佐藤輝に先頭安打を許した2イニングで失点

「そうですね。先頭で出られると、点取られる可能性が高い。まあ、今日は久しぶりにタイムリーも出たしね。ミスも出る悪いところもあったが、前向きにとらえて明日(25日)頑張るしかない」

 

▽中日大野雄(6回7安打4失点で降板)「(6回の)糸原選手の打席(2点適時打)は、悔いの残る結果になった。次も阪神戦(7月1日予定)で投げると思うので、今度はやり返したい」

▽中日石岡(今季初スタメン起用。3回にプロ初打点の左前適時打)「走者をかえそうと、思い切って打ちました」

▽中日藤嶋(7回2番手で通算150試合登板)「コツコツと積み重ねた結果。これからもしっかり頑張りたい」

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