<楽天0-2西武>◇26日◇楽天生命パーク

「憧れですよね。全然違うタイプの選手にはなりますけど」。山川が少年時代に憧れていたのは、世界の安打製造機だった。「ちょうど初めて、テレビで野球を見るようになった時、イチローさんがメジャーに行ったんです」。独特なフォーム、振る舞い。とにかく1つ1つの所作がかっこよかった。

おねだりし、ポスターを買ってもらった。今も昔も唯一のプロ野球選手のポスターになる。それを実家のリビングに貼っていた。毎日、目に焼き付けて穂高少年は白球を追った。

時がたち、自身もプロ野球選手となった。全スイングで本塁打を狙うパワーヒッターに。ある意味、イチロー氏とは正反対のスタイルになった。だが、声を弾ませて言う。「イチローさんのような人間というか、かっこいい選手になりたい」。その生きざまへの憧れは、今も昔もずっと変わらない。【上田悠太】

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