阪神山本泰寛内野手(28)が気を吐いた。7番二塁で先発。逆転された直後の2回に1死から左腕石田の速球を強振した。打球は右翼席最前列へ。今季2号の同点ソロに「しっかり狙い球を絞って積極的にスイングしていこうと思っていました」と振り返った。

24日の中日戦以来のスタメンで仕事を果たした。試合中は「逆転された直後でしたし、まずは同点にできてよかった」とコメント。4月30日に古巣巨人を相手に放って以来のアーチ。左腕を打ち砕き、存在感を示した。シーズン2発は巨人時代の19年以来だった。

堅守巧打のリードオフマンタイプとして欠かせない存在になっている。5月には自打球による右目付近の負傷で離脱したが、同下旬に1軍復帰。堅実で覇気あふれるプレーでもり立ててきた。敗戦のなか、東京出身のシティーボーイが、「隣町」の横浜で躍動した。