阪神近本光司外野手(27)が、28試合連続安打を達成した。01年桧山進次郎(阪神)、88年バナザード(南海)に並びプロ野球歴代9位。球団では歴代2位タイに浮上した。

2番島田の適時打で1点を先制した直後の3回2死一塁、左腕松葉の139キロを左前にはじき返し、Hランプをともした。一塁ベース上でクールに右手を上げポーズを決めると、筒井一塁コーチから肩をたたかれ笑顔になった。

連続試合安打のプロ野球記録は79年高橋慶彦(広島)の33で、あと「5」。左打者最長は15年秋山翔吾(西武)の31試合で、あと「3」。いよいよカウントダウンに入ってきた。

6月は無安打の試合が1度もなくフィニッシュ。月間37安打は自己記録まであと「1」に肉薄していた。7月に入っても勢いが止まる気配はなく打ち続けている。

記録はどこまで続くのか。11年マートンの30試合連続安打の球団記録にはあと「2」に迫った。3日の中日戦でも継続させれば、5日からは「記録更新ウイーク」がやって来る。

◆阪神の連続試合安打上位

1位=30試合 マートン(11年)

2位=28試合 桧山進次郎(01年)、近本光司(22年)

4位=26試合 大豊泰昭(99年)

5位=25試合 バース(83年)

◆プロ野球の連続試合安打上位

1位=33試合 高橋慶彦(広島、79年)

2位=32試合 長池徳二(阪急、71年)

3位=31試合 野口二郎(阪急、46年)、秋山翔吾(西武、15年)

5位=30試合 張本勲(巨人、76年)、福本豊(阪急、77年)、マートン(阪神、11年)

◆近本光司(ちかもと・こうじ)1994年(平6)11月9日生まれ、兵庫・淡路島出身。社から関学大に進み17年に卒業。大阪ガスでは18年、都市対抗Vに貢献し、同年ドラフト1位で阪神入団。プロ1年目の19年はセ・リーグ新人最多記録の159安打を放ち、36盗塁で盗塁王も獲得。昨季は打率3割1分3厘で初の3割をクリアし、178安打でセ最多安打のタイトルを獲得。ゴールデングラブ賞、ベストナインにも輝いた。