<ロッテ1-14楽天>◇3日◇ZOZOマリン

思い出の球場で、また1歩前に進んだ。楽天早川隆久投手(23)が、地元千葉・ZOZOマリンで今季初登板。7回6安打1失点で5勝目を挙げ、チームの連敗を3で止めた。

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今年2月の沖縄・金武キャンプ。今季から楽天担当となり、早川に名刺を渡すと「お久しぶりです」と笑いながら返してくれた。16年夏、入社して初めて任されたのが高校野球千葉県大会の取材だった。東海大市原望洋・島(16年ロッテ3位)、金久保(現ヤクルト)らとともにしのぎを削っていたのは木更津総合・早川。当時からしっかり目を見て、はきはきと話してくれたのが印象的だった。

冷静沈着な性格はマウンドでも。抜群の制球力で、内外に変化球を出し入れ。ピンチでも動じず、堂々と投げ込んだ。試合を見ていたスカウトは「完成度が高校生レベルではない。プロでも活躍するピッチャーだよ」と教えてくれた。メモを取りながら、一体どんな投手になるのかと心が躍った。ドラフト候補に挙がっていたが、プロ志望届を出さず。早大をへて20年ドラフト1位で楽天入りした。プロの先発ローテの一角を担い、暑い千葉のマウンドで投げる早川。その姿を感慨深く見入ってしまった。【楽天担当=湯本勝大】

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