楽天打線が止まらない! 楽天は今季最多21安打と打線が奮起した。先発全員安打で14得点。2ケタ得点は4月17日ソフトバンク戦(鹿児島)以来となった。今季得点力不足に悩まされているが、この日は快音連発。連敗を3で止めた。休養日を挟み、5日は弘前で、7日は楽天生命パークでソフトバンク戦。首位決戦へ弾みをつけた。

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ベテランが口火を切った。1回2死一、二塁で銀次が右翼へ適時二塁打を放って先制した。2点リードの5回には5安打で5得点。続く6回も3得点を挙げ、10点リードの9回にも3得点。序盤から終盤まで、効果的に得点を重ねた。石井一久GM兼監督(48)も「しっかりと手数を出せたということが良かった」と満足げだった。

数字以上にポジティブな要素にあふれる。試合前時点で打率2割1分9厘と不振にあえぐ西川が二塁打と三塁打。2安打1打点の活躍を見せた。打撃フォームの感覚が良くない日々が続いている。「年間的にはほとんどがしっくり来ないと思うので、その中でどうやって結果を残すかということになってくる。どういう状況でも結果を残せるようにはやりたい」と表情を引き締めた。

また、今春キャンプ直前に体調不良で離脱し、6月25日に1軍昇格した岡島は、5回1死一塁で左前打。今季15打席目でようやく初安打が出た。その後はノリノリで3安打2打点。頼れるバットマンが存在感を見せた。

一方で、指揮官はチームの引き締めを図る。30打席無安打の辰己をこの日はベンチスタートに。定位置である中堅は、高卒3年目の武藤が入った。その武藤も2安打2打点と活躍。石井GM兼監督は「辰己は別に休ませるわけじゃなくて、単にスタメン落ちだった。そこは武藤が頑張ったので、日々競争だなと思います」。イケイケムードに程よい緊張感。いい雰囲気で、首位ソフトバンクに挑む。【湯本勝大】

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