ソフトバンク三森大貴内野手(23)が第2の故郷に錦を飾る。チームは4日、4年ぶりに青森・弘前で試合を行う楽天戦に備えて東京から空路などで移動。三森にとって、青森は中学、高校の6年間を過ごした思い出深い地だ。

プロ入り後初の“凱旋(がいせん)試合”に向け「いいプレーができたらと思います。学校の先生方らに、いい姿を見せたい」と気合を入れた。

埼玉出身だが「あたって砕けろという気持ちで」とレベルアップを目指し、12歳の春に青森山田中に進学。青森山田高では3年春の甲子園に出場するなど、プロへの道を切り開いた。楽天戦は友人や恩師らが観戦に訪れる予定。「成長させてもらった場所。自分がやってきたことや、今できることを試合で出せたら」とプレーでの恩返しを誓う。

今季は1番打者に定着。一時は調子を落としたが、交流戦終了後は11試合で33打数13安打、打率3割9分4厘と一気に状態を上げている。「前より、しっかりした打撃がだんだんできてきている。迷いなく、しっかり準備して打席に入れていると思います」。しっかりつかんだ手応えと自信が好結果につながっている。

コロナ禍に見舞われているチームは活動再開後2連勝中だが、投打とも主力選手を欠いた状況が続く。「ぼく自身としては、やることをしっかりやる。チームとしては、今いる選手でなんとか勝てるようにやっていきたい」。楽天は2・5差で2位につける眼下の敵。首位チームのリードオフマンが青森で躍動し、ライバルを突き放す。【山本大地】

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