オリックスのドラフト1位、椋木蓮投手(22)がデビュー戦で6回無失点と好投し、プロ初白星を手にした。試合終了の瞬間、ベンチで笑みがこぼれた。オリックスでデビュー戦勝利は新人だった田嶋が18年3月31日ソフトバンク戦で勝って以来だ。
初のお立ち台でもホームのファンの声援に応えた。
-初勝利
「ここに来るまで時間がかかったけど、このようにファンの皆さんの前で投げられたのが一番よかったと思います」
-出遅れて悔しさもあった
「遅れた分、調整もしっかりできた。ベストなピッチングを絶対やってやるぞという気持ちで今日を迎えました」
-緊張もあった
「試合始まったときには緊張していなかったけど、前日から試合が始まるまではずっと緊張していました」
-内容もよかった
「最初はリズムがよくなく3人で切れなかったが後半はいつも通り投げられてよかったと思います」
-6回2安打無失点
「無失点でいきたい気持ちがあったので結果に結びついてよかった」
-6回に杉本が先制打
「絶対に点を取ってくれると信じていた。1点入ってすごくうれしかった」
-ウイニングボールは
「今日はお父さんお母さんが見に来ているので両親に渡せたらと思います」
-どんなメッセージを
「ここまで育ててくれてありがとうと伝えたい」
-今後の意気込みを
「この調子で最後まで残ってチームの1勝に少しでも貢献できるように頑張りたいです」
初回からこの日最速153キロの直球を投げ込んだ。直球には力があり、スライダー、フォークも効果的に織り交ぜた。4番の山川穂高内野手(30)に対してはすべてフォークを勝負球にして、見逃し、空振り、空振りと3打席とも三振を奪った。
0-0の6回に3点の援護をもらい、交代を告げられた。6回で94球を投げて2安打、7奪三振と文句のない内容だった。
東北福祉大から入団した22歳。大学では主に救援で活躍した。キャンプ中に左脇腹を痛め、大きく出遅れていたが2軍では先発として調子を上げていた。
▼ルーキー椋木が初登板初先発で白星。新人の初登板初勝利は今年の隅田、佐藤(ともに西武)がいるが、オリックスでは18年田嶋以来、13人目(1リーグ時代4人、2リーグ制後9人目)。椋木は6回無失点。デビュー戦で先発6回以上を投げて無失点の新人は、今年の隅田(7回無失点)もいるが、オリックスでは球団史上初めて。