ソフトバンクが手痛い1敗を喫した。最下位の日本ハムを相手に延長戦を落とし、2連敗。藤本博史監督(58)は「そういうもんでしょう。負ける時ってね」と、さっぱりとした口調で話した。

2-2の同点で迎えた10回に、6番手津森が登板。2死二塁で石井に右翼テラス席まで運ばれ、勝ち越し2ランを食らった。藤本監督は「あそこで1発はね。しょうがない…しょうがないことはないね。今日の球は何がいいとか、そのへんのところは勉強やね」。捕手の海野との若きバッテリーに注文を付けた。

ブルペン事情が厳しい。この日は抑え役のモイネロが、首の寝違えのため前日7日に続いてベンチを外れていた。さらには同点の9回に登板したセットアッパー又吉が、先頭の石井に右前打を許したところで緊急降板。一塁ベースカバーに走った際に右足に異変があった模様だ。藤本監督は「又吉もああなったからね。ちょっと後ろはまた考えんといかんね」。今後については不透明な状況だが、ここまでチームトップタイ14ホールドを挙げる又吉が離脱となれば、勝利の方程式の再編を強いられる。

本拠地初開催となった「鷹の祭典」は6月27日のロッテ戦(東京ドーム)に続いて2連敗。来場者に配布された、鮮やかな白のユニホームで埋まったスタンドもため息に包まれた。2位楽天も敗れ、ゲーム差は2・5のまま。指揮官は「切り替えていかないとしょうがない」と前を向いた。【山本大地】

○…6番手の津森が痛恨の本塁打を許した。2-2の同点で迎えた延長10回に登板。1死からヌニエスに二塁打を許すと、2死二塁で、石井に右翼テラス席まで運ばれる勝ち越し2ランを食らった。この日は抑えのモイネロが、前日に続いて首の寝違えでベンチ外。9回に登板したセットアッパー又吉も、緊急降板した。最下位日本ハムに敗れ、2連敗。ブルペン陣にとっては苦しい戦いが続く。

▽ソフトバンク・レイ(中11日で先発も初回2失点し6回で降板) 調子は悪くなかった。初回を何とか最少失点で切り抜けることができていれば、試合展開は変わったと思う。2点目がもったいなかった。

▽ソフトバンク三森(5回に中前タイムリー) 打ったのはフォーク。みんなが粘ってつないだチャンスを何とかいかそうと打席に入った。追い込まれてから食らいついて打つことができた。

▽ソフトバンク牧原大(8回に一時同点の適時打) 前の打席、チャンスで凡退してしまったので、ここで何とかという思いでした。三塁ランナーが周東だったので、前に飛ばすことができれば何とかなるという思いでスイングをしました。

▽ソフトバンク松本(又吉の後を受けて、9回無死一塁から登板し無失点) 緊急登板という形にはなりましたが、あの場面で使ってもらえたことに、結果で応えたいという気持ちでした。

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