楽天が今季初の5連敗を喫した。先発の岸孝之投手(38)が4回まで1安打5奪三振と快投。

しかし、5回1死二、三塁、フルカウントから宇佐見にスクイズを決められて先制を許すと、続く石井に2ランを浴びて一挙3失点した。岸は「ホームランですね。あのスクイズももう少しなんとかできたかなとは思いますし、あのイニングが全てです」と反省を口にした。

8回には後を継いだ鈴木翔が、3安打で3失点と点差を広げられた。

外国人不在の打線は長打力を欠き、オール単打の散発7安打に封じられた。1番の西川を外し、茂木を起用したがはまらず。2併殺を食らうなど三塁も踏めなかった。石井GM兼監督は「必ずしも動いてもいい方向にいくとは限らないですが、どういう状況でもうまくいっていない部分もあるので、あがいていくしかない」と、打開策を打った理由を説明した。完封負けは6月26日以来、今季13度目となった。

序盤は首位を走っていたが、とうとう貯金が、3月29日の開幕3戦目以来となる1にまで減った。石井GM兼監督は「厳しい戦いが続くと思う。乗り越えられなかったら、しょせん、僕も含めてそこまで。そういうチームになってしまうので、違うぞと。みんなで、高い壁があっても、それをぶつかって壊すぐらい一致団結してやらないと」。コンディション不良で早川隆久が登録抹消となるなど台所事情も苦しいが、団結力で苦境を乗り越えると誓った。