接戦を制した日本ハムが、3年ぶりの7連勝を飾った。6回1死から3番近藤健介外野手(28)が二塁打で出塁。続く4番野村佑希内野手(22)が、好相性の西武先発高橋光成投手(25)から中越え適時二塁打を放ち、虎の子の1点を奪って逃げ切った。新庄剛志監督(50)は、東映時代の1956年(昭31)岩本義行監督以来、66年ぶりに球団新人監督の連勝記録に並んだ。

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新庄ハムにとっては、歴史的な7連勝になった。リードは、たったの1点。勝利の瞬間、BIGBOSSは両拳を天に突き上げ大喜びだ。球団史に燦然(さんぜん)と輝く新人監督の連勝記録に66年ぶりに並んだが「あんまり、そういう記録は気にしない。興味ないんですよ」と、涼しい顔で受け流し「新しい記録を塗り替えていくのが、僕の使命。あっと驚くことをやっていきたい」と、にっこり笑った。

4番に座った野村が、勝負どころで“キラーぶり”を発揮した。6回1死から前を打つ3番近藤の二塁打で先制機を迎えた第3打席、中越え適時二塁打で欲しかった1点を奪った。好相性の西武高橋から3打数3安打で、今季の対戦打率は6割6分7厘に。この日は全打席、違う球種を仕留めた野村は「タイミングがしっかり取れていたので、いろんな球種に対応しながら打てた」と納得顔で「粘り強く戦うことが身に付いてきた」と、成長への手応えを口にした。

若手主体のチームは開幕から最下位に沈み、5月6日には球団史上最速で自力Vが消滅。これまでは負の記録ばかりが目立っていたが、夏本番を前にチームは突然、覚醒した。「不名誉な記録ばかりで申し訳ないなと思っていたので、良かった」と野村。投打がかみ合い、ここ一番での好守も重なって、快進撃が続く。試合後、開口一番「60連勝いけるんちゃう?」と、おどけた新庄監督。残り58試合も、全力で駆け抜ける。【中島宙恵】

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