阪神佐藤輝明内野手(23)が「早出特打」の成果を出した。

1回表に自らの失策も絡み、先制を許した。その裏だ。無死満塁で打席に立つと、中日先発柳の内角低めカーブを崩されずにとらえ右前へ。逆転の2点適時打とした。「満塁のチャンスでしたし、とにかく逆転する気持ちだけで打ちました」。1死一、三塁では、三塁走者近本と重盗を決め、さらに追加点を奪った。3回に右前打、5回には右翼線二塁打を放ち、6月24日の中日戦以来、今季6度目の猛打賞をマークした。

この試合前まで7月は打率1割7分5厘(40打数7安打)、0本塁打、2打点と低迷していた。この日、午後2時の全体練習前に行う早出特打に珍しく佐藤輝が姿を見せた。炎天下の中、ノースリーブシャツを着て黙々と打ち込んだ。2位以下が大混戦のセ・リーグで上位を進出するためにも、佐藤輝の復調は欠かせない。【石橋隆雄】

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