第93回都市対抗大会が18日、東京ドームで開幕した。

昨年優勝した東京ガス(東京都)は、今秋ドラフト候補の益田武尚投手(23=北九州市大)が9回を被安打5、5奪三振の無失点でJR東海(名古屋市)を完封。キレのある直球を軸に安定した制球で、開幕戦に快勝した。

日本製鉄鹿島(鹿嶋市)は、柳内一輝内野手(25=九産大)の適時二塁打で、三菱重工West(神戸市・高砂市)にサヨナラ勝ちした。

JR東日本(東京都)は、大阪ガス(大阪市)に8回コールドで大勝した。

 

○…日本製鉄鹿島は劇的なサヨナラ勝ちで勢いをつけた。2-3で迎えた9回1死満塁。8回の守備から出場した柳内一輝内野手(25=九産大)が、初打席で直球をはじき返した。右中間を破るサヨナラ適時二塁打。今年2月の練習中に、左太ももを負傷。リハビリを経て5月下旬に練習復帰した。「自分が決めてやろうと思っていた。うれしいのひと言です」と喜んだ。

○…JR東日本に1イニング3本塁打が飛び出した。1点を追う4回無死一塁、佐藤拓也外野手(27=立大)が逆転2ラン。さらに渡辺和哉捕手(28=専大)がソロで2者連続。2死で北野樹内野手(20=天理)がソロと、大阪ガスの今秋ドラフト候補・河野佳投手(20=広陵)から一挙4点。映像チェックなど河野対策は万全で、佐藤は「直球狙いで、浮いたカットボールにうまく合った。イメージ通りでした」と話した。