虎のお祭り男がまた打った。全セの阪神近本光司外野手(27)が2戦連続のマルチとなる2打数2安打をマークした。2戦目はベンチスタートとなり6回守備から出場。7回の1打席目は2死走者なしの場面で楽天岸から三塁強襲の内野安打を放つと、9回には2死一塁からロッテ益田の直球をセンター前にはじき返した。

「(9回は)ホームラン狙ったんですけどね。打球が上がらなくて。ここぞというホームラン打てるように練習します!」

狙っていた放物線は描けなかったが、球宴でのヒットパレードは夏の風物詩だ。新人で出場した19年の2戦目で史上2人目となるサイクル安打をマークしてMVPに輝いた。21年には継続していた連続安打を伸ばし7打席連続ヒットのオールスター新記録を樹立。これで球宴は15打数11安打、打率はなんと7割3分3厘! 異次元の世界だ。

目を輝かせた。熱望していたロッテ佐々木との対戦はかなわなかったが、剛速球を打ち返すセ界の強打者に心が躍った。前日26日の博多では盗塁数リーグトップのヤクルト塩見と盗塁談議に花を咲かせ、松山でも広島栗林、坂倉らと談笑。「新しくというか、『そう思うよね』というのはあった」と、2日間の収穫を語った。

29日からの後半戦はいきなり首位ヤクルトを甲子園に迎える。「また、後半始まって暑い夏なんで体調をしっかりして、万全に迎えられるように最後まで乗り切れるようにしっかりとやりたい」。リーグ最多114安打を放つヒットメーカーが、後半戦もチームを引っ張る。【桝井聡】

 

▽全セ巨人駒田3軍監督(新型コロナ陽性判定を受けて辞退した原監督の代行でベンチ入り)「正直借りてきた猫だろうなと。でも実際やってみたら、そんなこともないなと。(チームはコロナ禍に見舞われるが)ジャイアンツらしく、なんとかしてやっていきたい」

▽全セ広島床田(球宴初先発で2回1失点)「平常心というよりは“無”な感じでいきました。(佐々木朗に)あんなん見せられたら、次の回、真っすぐ投げられないですよ。だからパームも多めに投げました」

 

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