ソフトバンクが苦手の日本ハムに、またも1発攻勢を食らった。先発の石川柊太投手(30)が今季ワーストの3被弾。日本ハムに競り負け、対戦成績は7勝9敗となった。藤本博史監督(58)は「まあ、石川くんやね。もうちょっと抑えられるところがあったと思う」と悔しげだった。

痛いところでの本塁打が重なった。初回にいきなり、近藤に先制2ラン。同点に追いついた直後の3回無死では、9番打者の佐藤に今季1号となる勝ち越しソロを許した。とどめは6回、7番郡に2ランを浴びた。

6回6失点で今季6敗目の右腕は「今日の投球ではコメントできることはありません。申し訳ないです」と渋い表情。指揮官も「特に3本目。最後の2点がやらないでいい2点やったと思う。打った向こうも大したもんやけどね」と振り返った。

この日の3発で、日本ハム戦での被本塁打は21。カード別でワーストだった数字をさらに更新した。試合前に指揮官は「若い子がぶんぶん振り回してくる。出てくる選手がみんな、思い切りがあるよね。そういうのが一番怖い」と警戒していたが、まさにその通りの展開になった。

首位西武は1・5ゲーム差に遠のいた。混戦パ・リーグで、最下位の日本ハムから星を取りこぼし続けるわけにはいかない。藤本監督は「(日本ハム戦は)まだ試合数残ってるんやから、あと勝ち越したらいいじゃないですか」とキッパリ。残り9試合の対戦でやり返す。【山本大地】

○…牧原大が6号ソロを放ち、1点差に詰め寄ったが、勝利には結びつかなかった。2点差の8回、3番手玉井から先頭で右翼芝生席に豪快に運び去った。「打ったのはツーシームだと思います。何とかチャンスメークという気持ちで打席に入った。球を動かしてくる投手なので、とにかく甘いところをしっかりとスイングを仕掛けることだけでした」。6月25日の日本ハム戦(ペイペイドーム)以来、約1カ月ぶりの1発に反撃ムードも高まったが、後が続かなかった。

▽柳田(3回、14号ソロを放ち)「いいスイングで真っすぐを捉えることができました。2アウトから得点することができて良かった」

▽グラシアル(4回、2戦連続となる7号ソロを放ち)「打ったのは真っすぐ。ビハインドの場面で何とか流れを変えようと打席に入ったよ。自分のスイングをすることができたよ」

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