日本ハム根本悠楓投手(19)が“三度目の正直”で2勝目を挙げた。

オリックス戦はここまで2戦2敗、計8四死球と制球が課題だった。この日も4四死球を与えたが、要所を締めてリードを守り切った。「だいぶ成長できたなと思いました」。プロ最長6回2/3を投げ、5安打1失点。最多6奪三振に「上々ですね」と笑った。

新庄監督からは「今シーズン一番のピッチング。今日みたいにストライク先行でフォアボールを出さなければ、かなり勝てる投手になる」と絶賛された。高卒2年目で先発6試合目。課題は終盤まで投げきる体力をつけること。「やっぱり疲れますね…。9回を投げきるのは難しいですけど、そんなに遠い感じはないかな」と、次戦以降へ手応えをつかんだ。

試合前は、ざるそばを食べることがルーティン。敵地でも大抵用意されており、口の中をさっぱりさせるため好んでいる。一方で「いつも同じ歯の隙間にノリが挟まってしまって…。毎回、指摘されるんです」と初々しい悩みに苦笑い。2勝目の勝利球は「『いる』っていったら、両親に」と笑った。

チームは昨季から続いていた京セラドーム大阪での連敗を9で止めた。あどけなさを残しながら、進化中の左腕が、価値ある白星を引き寄せた。【田中彩友美】

○…3年目の片岡が正真正銘のプロ初安打を放って勝利に貢献した。2回に先制点へつながる右前打。5日オリックス戦ではリクエストで判定が覆り、プロ初安打が幻となったが、痛烈な打球で“打ち直し”に成功して「今回はヒットになって良かった」と笑った。この日は2安打2得点と躍動。2軍の渡辺、矢野両打撃コーチや1軍の金子野手総合兼打撃コーチの指導に「感謝しています」と話した。

▽日本ハム梅林(地元の広島から駆けつけた母の前で6回に2点中前適時打を放ってプロ初打点)「かあさん、おれ打ったよ!」

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