西武は16日、内海哲也投手(40)が、今季限りで現役を引退すると発表した。9月に会見と引退セレモニーをベルーナドームでの試合で行う予定。

プロ19年目。ここまで通算成績は332試合登板の135勝104敗、防御率3・24。03年ドラフト自由枠で巨人に入団し、エースとして11年から2年連続最多勝に輝いた。18年オフにFAの人的補償で西武に移籍した。

球団を通じ、コメントを発表した。

「このたび、今シーズン限りで現役を引退することを決断しました。今の気持ちは『やりきりました』の一言です。19年という長きにわたってご声援を送っていただきましたファンの皆さま、支えてくださった関係の皆さまに心から感謝申しあげます。振り返りますと、リーグ優勝や日本一になることができ心から喜んだこと、ライオンズに移籍した2019シーズンは、1度も1軍のマウンドに上がれず悔しい思いをしたこと、今シーズンは目標にしていた2000投球回数を達成できたこと、新たに投手コーチとして投手の育成に微力ながら携われたことなど、いろいろなことがありました。すべてがいい思い出で、本当に幸せな野球人生を送らせてもらいました。来月には記者会見を行い、その場で感謝の言葉を直接お伝えしたいと考えています。19年間本当にありがとうございました」

今季からは投手兼任コーチを務めた。5月7日の日本ハム戦では今季初登板。5回を投げて、史上92人目となる通算2000回を達成した。「何年も前から言われていて、なかなか達成できなかった。このまま終わっちゃうのではないかと思った時期もあった。くさらず諦めずやってきてよかった」と語っていた。同21日の日本ハム戦でも先発した。登録抹消後も2軍で懸命に調整。今月12日の楽天戦からは、経験の少ない中継ぎとして再昇格した。「背伸びしても仕方ないので、泥臭くてもいいから、ゼロで帰ってこれるようにしっかり投げこみたい」と話していた。シーズンが続く限り、チームのために懸命に腕を振る意向。ただ多くの人に愛された左腕は、40歳を区切りにマウンドに別れを告げることを決断した。

巨人原監督 何日か前に電話をいただいてね。非常に僕にとっても思い出に残る投手。頑張り屋だったし。エースとして君臨してくれた。

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