日本ハム伊藤大海投手(24)が9敗目を喫した。3点ビハインドの5回。1死走者なしから野村勇への中前打を皮切りに、長短4連打を浴びて3失点。5回で自己ワーストタイ6失点(自責5)と流れを引き寄せられないまま、マウンドを去った。「何も言うことがありません。実力不足です。チームとブルペン陣に申し訳ない気持ちです」。

1勝が遠い。プロ1年目の昨季に続く2年連続の2ケタ勝利へ、これが3度目の挑戦だった。ここまでチームトップの9勝。新人から2年連続となれば87、88年の西崎以来、球団では34年ぶりの快挙だが、王手をかけてから足踏みが続く。4回2死、ガルビスへの初球に投じたのは計測不能の超スローカーブ。今年の球宴以来、リーグ戦では2度目の魔球で流れを変えようとあの手この手を尽くしたが、報われなかったが、新庄監督は「さらに上を行くためには裏をかいたりしていくのを、やっていかないと。日本を代表する選手として入り込めるピッチャーではあると思うから」と今後に期待。伊藤も「何とか(次回登板までの)1週間で修正できるようにしたいです」と前を向いた。

チームは、これで3年ぶりの8連敗。8月最後の本拠地でのカードはミスが相次ぎ重苦しい黒星スタートとなった。「いま成長期、止まっているね。反抗期かな? グレ始めたね」と苦心が続くビッグボス。長いトンネルから光を見いだしたい。【田中彩友美】

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