函館大が旭川大を5-0で下し、初戦を白星で飾った。春に続き2季連続で開幕投手を務めた背番号17の左腕、村田澪斗投手(4年=函館大有斗)が124球5安打6奪三振で完封勝利した。「雨の中で四球を出しながらだったが、ゼロで抑えることができたのは一番大きいのかな」と納得の表情を浮かべた。

春のリーグ戦後、阪内俊喜監督(66)の任命によって、例年のチームにはなかった異例の投手兼任コーチを務めることになった。主に練習メニューの組み立てなどを任された。個人では肩甲骨周りを軟らかくする一環としてプールに通いトレーニングも増やした。「まず自分を完璧な状態にして、そこから教えていくというふうにしたら、自分も相手も覚える」と下級生の指導にも力を注いだ。

この勝利でリーグ戦自身通算14勝目。同監督は「ずっと安定して放っているので安心して見ていられる。本人も自覚がある」と評価した。チームとしては18年秋以来4年ぶりのリーグ制覇を目指す。「個人的には春に5勝できたが、チームを勝たせることができなかった。今年はなんとしてでも、4年生でチームを勝たせたい」。集大成を最後のリーグ戦にぶつける。【山崎純一】