巨人が1日で「CS自力進出」を復活させた。坂本勇人内野手(33)が先制適時打を含む2打点。大城卓三捕手(29)が同点の5回に左前に決勝適時打を放った。3連敗後に2引き分けと5戦勝ちなしだったが、白星で連敗を3で止めた。

■早めの継投策。場内はざわついたが、結果は「吉」と出た

4回2死、1死から阪神近本に同点ソロを浴びた先発メルセデスが阪神大山に左前打を許した直後、甲子園がざわついた。三塁側ベンチから原監督が姿を見せ、交代を告げた。チームは3試合連続で延長戦を戦っている中、メルセデスは中16日での先発、わずか55球で4安打1失点。それでも流れが相手に傾く前に手を打った。2番手鍬原拓也投手(26)がマルテを中飛に打ち取り、流れを断った。

■積極的な走塁で打線も活性化

攻撃面でも積極的な采配を打った。2点リードの7回。1死二塁、投手アルカンタラ、打者坂本。代走の二塁走者増田大輝内野手(29)が相手バッテリーの意表を突き、初球でスタートを切った。三塁へ頭から滑り込み、三盗に成功。坂本の適時打を呼び込むなど、一挙4得点を生んだ。

■大量リードで主力は途中交代、守護神大勢も温存

この試合前までは3試合連続で延長戦を戦い、投手を「6人」「9人」「5人」とつぎ込んでいた。野手も「11回」「12回」「12回」と総力戦を戦っていた。打線が7回表までに6点のリードを奪ったことで、その裏から主力野手をベンチに下げた。守護神大勢、高梨、平内をつぎ込むことなく白星を手にした。

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