ソフトバンク千賀滉大投手(29)が1球に泣いた。両軍無得点の7回1死二塁。7番外崎を追い込んだが、4球目の決め球フォークが真ん中低めに甘く入った。決勝2ランを浴び、エースがうなだれた。
千賀 0-0で試合が進んでいく中、ホームランだけは防がなければいけない場面で、一番悔いが残るボールを投げてしまった。あの1球が試合を決めてしまった。
この回4点を失い、2位西武との首位攻防3連戦3連勝を逃した。藤本博史監督(58)は「(捕手の)甲斐はインコースを要求していたけど、千賀がフォークで勝負にいった。打った外崎がうまかった」と脱帽した。82~88年の山内孝徳以来となる7年連続2桁勝利は、次戦以降に持ち越しとなった。
貫禄は見せた。初回から直球は160キロを計測するなどエンジン全開。5回まで無安打無得点で、球数も54球と完封ペースだった。MLB9球団、計14人のスカウト陣が駆け付ける中、剛腕ぶりを見せつけた。4回1死で源田に四球を与え、トレーナーと森山投手コーチが駆け付ける場面があったが「何もないですよ。大丈夫ですよ」と、藤本監督は無事を強調した。
勝率1厘差で首位はキープしたが、3位オリックスが勝ち、ゲーム差ゼロで3チームがひしめく超混戦状態だ。残り23試合となり、勝敗はもちろん、引き分けすら重くのしかかる。エースで負けたのは痛いが、立ち止まっている暇はない。【只松憲】



