球団に進退伺を出すことが判明した阪神糸井嘉男外野手(41)が5日、自身のSNSでメッセージを発信した。現役引退を含めた進退について4日、近日中に球団と話し合うことが判明して一夜明け。午後0時40分に、自身の公式ツイッターを更新し、初めて思いを明かした。

「紙面をにぎわしてしまい…(頭を下げる絵文字) しっかり話し また、ご報告させてください。糸井嘉男」

この投稿にフォロワーが続々と反応。「みんな待っております、ずっと」。「どんな道を選んでもずっとあなたを応援しています」。「糸井選手にとって一番良い選択ができますように」など、数多くのエールが送られた。

元同僚らもSNSで反応した。日本ハム時代に優勝を経験した鶴岡慎也氏(41)は「まだ辞めんな!」と短く熱いメッセージ。パドレスのダルビッシュ有投手(36)は糸井と電話したことを明かし、爆笑やりとりを投稿した。「今電話で話しましたが、すごく元気で『ダル、カナダってどこ?』と聞かれました。もちろん『アメリカです』と答えました!」と糸井節さく裂の会話をツイートした。

5日の午前1時ごろには、インスタグラムのストーリーに意味深投稿。太陽の光が水面に輝く写真。光の中に背番号「7」が浮かび、左隅に「thank you」と小さく添えられていた。SNS上では「糸井さん…ウソでしょ?」、「糸井選手が引退したら間違いなく泣きます」など、ファンの間でも引退を示唆しているのかとざわついた。一連の事象で、5日の早朝から「糸井さん」がツイッターでトレンド入りした。

プロ19年で一時代を築いた超人の去就は、多くの人を巻き込む注目の的になっている。どんな決断を下すのか。その時が待たれる。【三宅ひとみ】

◆糸井の歩み 宮津(京都)から近大を経て03年に自由獲得枠で投手で日本ハム入団。06年に野手転向し、トレードで13年からオリックスに移籍した。オリックスでは首位打者と盗塁王を獲得。16年オフにFA移籍した阪神では、左足首の手術や膝の不安などにも悩まされた。今季はプロ19年目でチーム最年長。2年ぶりに開幕戦の先発出場を果たし、3安打4打点を挙げた。7月に2軍再調整となり、復帰後の8月はコロナ陽性判定を受けて再離脱。ここまで1軍は61試合の出場にとどまり、現在は2軍調整を続けている。3球団でプレーしての通算は1726試合に出場し、打率2割9分6厘、171本塁打、765打点、300盗塁。

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