日本ハムはロッテ18回戦(ZOZOマリン)で2試合連続、今季19度目の完封負けを喫して4年連続Bクラスが確定し、クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅した。戦力の見極めに専念した就任1年目の新庄剛志監督(50)は若手選手の成長を認めつつも「チャンスはあげている、結果が出せない。それはもう、どうしようもない」と厳しい言葉も。シーズンは残り15試合。来季へつながる結果を少しでも残したい。

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日本ハムが2試合連続で完封負けを喫してから33分後の午後9時5分。楽天がオリックスに勝利した時点で、チームは4年連続Bクラスが確定した。数字上はわずかに残していたCS進出の可能性が消滅したが、BIGBOSSは「前から決まってるやん」と、笑い飛ばした。「今年は成長の年で。もうね、みーんなを開幕から全員使って見極めさせてくれって」。ブレずに突き進んだ就任1年目。手応えも感じつつ、やはり寂しく感じるものもある。

新庄監督 結構ね、若い子たちも経験はできたと思うので。まあでも、あのー…(打率)2割2分以下…。こんだけチャンスを与えて2割2分以下の選手は、やっぱり(チャンスを)つかめなかったとしか判断できないから。これはちょっと自分(選手本人)のせいですからね。チャンスはあげて、結果が出せなかった。それはもう、どうしようもないから。もう来年のレギュラーは厳しいかなという時期なので。こればかりはちょっと。

この日の時点で100打席以上に立ち、打率3割以上は首位打者争いのトップに立つ松本剛だけ。同条件で、新庄監督が示した打率2割2分以上の選手は近藤、谷内ら中堅を中心に9人にとどまる。若手で最も打率がいいのがルーキー上川畑の2割8分。BIGBOSSが物足りなさを感じてしまう理由だ。

この日は2度訪れた好機で2併殺が響いて、8回3失点と完投した加藤を援護できなかった。7回無死満塁で三ゴロ併殺打だった今川は、9回の打席で代打が送られた。

新庄監督 チャンスで打てる強いバッターになってくれたら成長の1つ。でも、こればっかしは結果が出ないとね。ああいうところで打てなかったら次、代打があるという危機感を感じてほしい。この世界は誰でも、そういう道は通ってきていると思う。

シーズンは残りは15試合となった。レギュラー白紙のチームにとって、1試合も消化試合はない。【木下大輔】

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