DeNAが、わずか1安打で中日に1-0で勝利し、連勝で首位ヤクルトとの差を5・5に縮めた。

0-0の7回無死、関根が中日高橋宏からチーム初安打となる二塁打で出塁。宮崎の三ゴロの間に決勝点を挙げた。球団では14年5月10日のヤクルト戦以来の1安打勝利に、三浦監督は「8年ぶり? 記憶にございません」と上機嫌だった。

「新番長野球」を体現した勝利だった。5回までパーフェクトに抑え込まれる中、関根の二塁打で突破口を開き、佐野の進塁打となる二ゴロで1死三塁。牧の申告敬遠で一、三塁とし、宮崎が執念でバットに当てた。唯一の安打を放ち、ホームを踏んだ関根は「僕がたまたま出ましたけど、佐野さんの打撃だったり、牧や宮崎さん、いろんなの人の力」と代弁した。

守備でも相手のスキをつき、2度けん制を刺してピンチを脱出。ガゼルマンら投手陣とともに虎の子の1点を守った。今季、バンテリンドームでは10勝目。同球場での2ケタ勝利は97年に11勝して以来、25年ぶりだった。三浦監督は「25年ぶり? 記憶にございません」とニヤリ。また少し、奇跡の逆転優勝への光を大きくさせた。【久保賢吾】

▼DeNAが7回の関根の二塁打だけの1安打で勝利。1安打勝利は今年の日本ハムが4月17日ロッテ戦で記録して以来プロ野球39度目(他に0安打勝利が1度)。DeNAでは14年5月10日ヤクルト戦以来8年ぶり5度目となった。また、中日が被安打1本で敗れたのは、62年4月8日広島戦以来60年ぶり3度目。

○…関根が、中日高橋宏からチーム初安打を放ち、突破口を開いた。0-0で迎えた7回無死、カウント1-2から左中間への二塁打をマーク。佐野の二ゴロで三塁に進塁し、1死一、三塁から、宮崎の三ゴロの間に先制のホームを踏んだ。5回までパーフェクトに抑え込まれる中、1安打で先制点を奪取した。

▽DeNA伊勢(8回から2番手で1イニングを無失点に抑え球団新の34ホールド)「監督、コーチの信頼に応えたいと思って積み上がってきたものなので、うれしく思います」

【ニッカン式スコア】13日の中日-DeNA戦詳細スコア