中日の本拠地バンテリンドームを運営するナゴヤドーム企画・広報部担当者は15日、立浪和義監督(53)が熱望したホームランテラスの導入に関して「今のところ予定はありません」とコメントした。

立浪監督は14日のDeNA戦後、報道陣の質問に答える形でホームランテラスの導入議論を「ぜひ、していただきたい」と熱望。将来的な導入についても「個人的には希望しています」と話していた。

チームは今季も本塁打数が12球団最少の60本と長打力不足が長年の課題となっている。両翼100メートル、中堅122メートルの広さに加えて外野フェンスは4・8メートル。フィールドも安定度の高い人工芝で波乱要素も少ないことから、投手有利のスタジアムとされてきた。

就任1年目の立浪監督は「投手は育つが打者はなかなか育たない」と改めて実感。ホームランが出やすくなるためのゾーン設置もチーム強化対策のひとつ、との考えに至ったようだ。ドーム関係者は当面、この件に関して本格的な会議などを行う予定もないとしているが、指揮官の投じた一石が新たな議論を呼び起こす可能性もありそうだ。