阪神江越大賀外野手(29)が、劇的なサヨナラ弾を放った。

3点ビハインドの9回。ドラフト4位前川右京外野手(19)が2号ソロアーチを放ち、2点差。その後、2死一、二塁とし、江越が左中間へ豪快な4号3ランを決めた。

江越は前日15日に出場選手登録を抹消され、この日2軍に合流したばかりだった。意地の1発で2位ソフトバンクとのゲーム差を4に広げた。

ウエスタン・リーグ連覇を目指す阪神は、17日のソフトバンク戦で引き分けならマジック6、勝利で同5が点灯する。

試合後の平田勝男2軍監督(63)の一問一答は以下の通り。

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-劇的な試合

平田監督 「今日はうちのピッチャーもいい勉強。小川にしても石井にしても。ただ、3点差はまだ分からんねん。そこで片山に、石井にもう1回、カツ入れろって。何が起こるか分からん。そこでリチャード、きっちりアウトとって。前川が5打席目に火つけてくれたよ。流れ変えた1発だよ、前川のね。それにしても江越はびっくらこいちゃった。長崎まで飛んでいったよ。ほれぼれしたね。あれこそ関空までいったよ。2軍に落ちてきて、初球のカーブをボカーンやで。糸井の後を継いで超人やな」

-出番も1軍さながらのしびれる場面

平田監督 「今日と明日は前川も出して。こういう時こそ経験させたかったので。普通は中堅クラス、ずっと頑張ってる選手を出すところだけど。今日みたいなちょっと、なんちゅうかな、マスコミのみなさんもいろいろ記事書いてくれているところで、何か記事出さないといけないでしょ! 1軍は試合ないし。そこまで考えてるんやで。最後、前川ブレーキかなと思ったら、ボカーンや。育成試合からよかったし、それも3番に抜てきしたというところ、これはもう日高コーチの推薦」

-明日にもマジック

平田監督 「いやいや、そういうこと(もっと)言って。1軍だとそういうこと言うと意識とか。どんどん今日は、ピッチャーなんか何を14安打8四球。情けない。最初のガルビスのホームランでも、風があって。それに負けてるもん。まあ今日は弱さが出た、うちの投手陣の。片山がキャッチャーにいってから流れ変えてくれたけど。そんなんじゃダメダメ、1軍で通用するわけないやん。どんどん意識させて、そしたら1球だとか、なんであそこでとか、あのプレーがとか。そういう重み感じないとうまくならん。マジック出るの明日? それはもう意識させないとダメだ。プレッシャーばんばんかけて、それで力が発揮できませんってやつなんか、使いもんならん」

-投手は反省点が出て

平田監督 「次は(小川)一平やりかえすよ。次の登板が小川はどういうピッチングしてくれるか。次にどう生かしていくか。どう向かっていく姿勢を見せるか、栄枝と2人」

-足に打球当たって

平田監督 「そんなもん、あんなんで痛い、代わるなんて、俺に言わせたらすぐ交代だよ。痛い格好しただけで。そんなもん前に落とさないとあかんやん、どうせ当たるなら。次の登板を期待してる」

-明日は先発ウィルカーソン

平田監督 「ウィルカーソン。そういうことで。明日も前川出した方がいいの? 助かったよな、4タコじゃ記事にならんし」

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