今季限りで現役を退く西武内海哲也投手(40)が引退登板した。現役最後の勇姿。打者1人、楽天山崎剛に5球、丁寧に5球を投じた。二ゴロに仕留めた。

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引退セレモニーが試合後に行われた。内海はファン、家族、支えてくれた多くの人に感謝のスピーチをした。8分30秒。言葉の1つ1つの気持ちを込めた。

「入団当初はプロ野球という世界のレベルの高さに圧倒され、無理かもしれないと思った時期もありましたが、諦めず、泥くさく、自分らしく頑張ってきました。支えてくれた全ての方々のおかげでここまでプレーすることができました。ありがとうございました」

09年から始めたランドセル基金の受贈者、巨人時代の監督だった堀内恒夫氏、高橋由伸氏、そして家族からは花束が贈られた。また巨人の先輩である高橋尚成氏、阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチ、敦賀気比の2学年先輩である東哲平監督からはビデオメッセージを寄せられた。最後は場内を1周し、3度胴上げされた。鳴りやまぬ感謝や惜別の拍手の中、深々と頭を下げ、両手を上げた。

▽西武辻監督(内海の引退登板について)「1人アウトを取ってよかったですよ。ランナーを出して代わるよりはね」

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