プロ野球12球団と日本野球機構(NPB)は21日、都内でオーナー会議を開いた。イースタン・リーグに新球団を加える案も話し合われ、継続審議となった。会見で、議長の巨人山口寿一オーナーは「まだ報告できる段階ではない」と詳細は控えた。各オーナーからは、野球振興や野球界全体の発展につながるようにとの指示があったという。

東京に本社を置く企業がオーナーとなり、静岡市を本拠に2軍のみ24年シーズンから参加する案。具体的な言及は避けた山口オーナーだが、今後の起こり得る手続きについては「皆さんの賛同を得て進めていくということが、もっとも望ましい。そうした方向を目指していくということかと、私は思っています」と球界の総意が最適との考えを示した。野球協約は、オーナー会議の議決は、出席者の4分の3以上の同意が必要と定めている。

新型コロナウイルス対策についても議論された。来年は定期検査自体を見直す可能性があり、次回11月の会議で方向性を示す。NPB臨時社員総会も開かれ、本年度約2億6000万円の黒字予算と来年度約3億5000万円の黒字予算が承認された。なお会議には次期コミッショナーで現NPB顧問の榊原定征氏も出席した。【古川真弥】