ソフトバンクの中継ぎエース、藤井皓哉投手(26)が圧巻の投球で勝利を呼び込んだ。

1-1と緊迫した8回に登板。4番安田を2球で一ゴロ、5番井上には千賀の「お化けフォーク」にも匹敵するとされるフォークで中飛。6番荻野もフォークで見逃し三振に仕留めた。直後の攻撃で味方が勝ち越した。今季無傷の5勝目を手にし「状態はいいです。3人で終われてよかったです」と、冷静に勝利を喜んだ。

これで7試合連続無失点で、安打すら打たれていない。52試合で21ホールド、防御率0・84とフル回転の活躍を見せている。8回の攻撃中、今宮が決勝打を放つまでは、イニングまたぎを想定してベンチ前でキャッチボールを行っていた。「8月の方がしんどかったです。でも9月はまだ大丈夫。僕は言われたところで投げるだけなので」と頼もしい。

2年前に広島から戦力外通告を受け、昨年は独立リーグの四国IL・高知で鍛錬を積んでいた。今や優勝争いを繰り広げるチームに欠かせない存在に登りつめた。藤本監督も「コントロールが良い。いちばん安定感がある」と、最敬礼。残り5試合も、鷹のリリーフエースが白星を手繰り寄せる。【只松憲】

【ニッカン式スコア】26日のソフトバンク-ロッテ戦詳細スコア