「人生、楽ありゃ、苦もあるさ~♪」。

左脇腹の肉離れから“超回復”で戦列復帰した日本ハム野村佑希内野手(22)が、3安打2打点で今季8度目の猛打賞。

6-0の3回無死三塁から左前適時打を放つと、4回1死一、二塁も左前適時打。7回は三塁内野安打でチャンスメークし、12点目のホームを踏んだ。「歌詞の通り。復帰した日に打てたのは良かった」と、ホッとした表情を見せた。

生真面目なクールガイが、突然のイメチェンでスタンドをザワつかせた。登場曲で流れたのは、誰もが1度は聞いたことがあるであろう、テレビドラマ「水戸黄門」の主題歌「ああ人生に涙あり」。プロ入りしてからの4年間「いいタイミングでケガをしてしまったり…」と苦難の連続だった自身の姿を、歌詞に重ねた。同じく故障離脱していたエース上沢の薦めで、登場曲を変更。「思いのほか、ちょっと面白い感じになっちゃいましたね」と、苦笑いした。

当初は全治6週間と診断されたが、予定よりも早く戦列復帰。28日の札幌ドーム最終戦に、ギリギリ間に合った。「最後に、いい姿を見せて終わることが出来たら」。プロ入り後、ずっと目指してきた札幌ドームに、胸を張って別れを告げる。【中島宙恵】

【ニッカン式スコア】27日の日本ハム-ロッテ戦詳細スコア