明大が接戦を制し、法大に先勝した。春秋連覇に向けて、開幕から無敗と勢いが止まらない。

先輩に続いて“奇策”を決めた。1-1で迎えた7回2死三塁、2番の飯森太慈外野手(2年=佼成学園)が、2ボールからセーフティーバント。一塁手はどこにも投げられず、三塁走者が生還して勝ち越し。50メートル5秒8の俊足をいかして、決勝点を挙げた。ベンチからサインは出ておらず、直球がくると読んだ飯森は「自分の判断でやりました。バントは一番練習してきたので、それが出たと思う」と話した。

前夜の9月30日は、明大の先輩であるオリックス福田が、優勝に向けて負けられないロッテ戦でサヨナラセーフティーバントを決めた。飯森も「試合は見ていました」と言う。

蒔田稔投手(3年=九州学院)は、今秋2度目の先発で被安打5の8奪三振、115球で完投。「調子はよくなかったけど、尻上がりによくなった。直球で押して、要所で変化球が決まりました」と話した。

田中武宏監督(61)は「蒔田が粘って、よく投げてくれた。(7回は監督が)何もしないで点を取ってくれました」と話した。