記者の目 NPBでの実績は千賀らトップクラスの投手には及ばないものの、藤浪獲得に動くメジャー球団は、10球団前後に及ぶ可能性は高そうだ。160キロ前後の真っすぐと高速フォークを武器とする投球スタイルは基本的に米国向きと見られており、年齢も来季29歳と若い。年俸も今季は推定4900万円と「格安」といえる。メジャーで「大化け」する可能性もあるだけに、交渉解禁となれば多くの球団が接触を試みるとみられる。
というのも、藤浪の名前は大阪桐蔭時代から米国の関係者の間では広く知られていた。各球団のアジア担当スカウトは大谷と同じように藤浪をチェックしており、ア・リーグの強豪球団スカウトは「高校時代の藤浪は大谷より上」と、潜在能力を高く評価していた。
オファーの内容は各球団の編成方針によって異なるだろうが、メジャー契約、またはメジャー昇格時に内容が切り替わる「スプリット契約」になる可能性が高い。藤浪は先発だけでなく救援の経験もあるだけに、インセンティブ(出来高払い)を含めた幅広い交渉ができる。剛腕ボラス氏が代理人を務めることもあり、前例のない契約内容になる可能性も十分に考えられる。ダルビッシュ、大谷をはじめ、日本人投手の質の高さは米球界でも認識されているだけに、今オフの市場で藤浪が「隠れ人気」になっても不思議ではない。【MLB担当=四竈衛】



