中日ドラフト1位の最速151キロ右腕、沖縄大・仲地礼亜投手(21)が22日、沖縄・那覇市内の同大学で指名あいさつを受け、根尾と柳の両投手に弟子入りを志願した。

松永スカウト部長、三瀬スカウトらと対面。「ドラフト会議より、実感が湧いてきました」と気持を新たにした。

立浪監督は11月2日から始まる沖縄・北谷での秋季キャンプに招待するプランを明かしている。3年ぶりに復活する故郷での秋季キャンプは、予習できる最高のチャンス。「見られるのであれば楽しみ。ピッチャーがどういう練習をしているか参考になるので、しっかり見たい」と貪欲だ。

特に注目しているのが根尾と柳だ。根尾には「同級生だし、どういうボールを投げるか見てみたい」といい、柳についても「いいボールを持っている。見たいです」と目を輝かせた。まずは両右腕から、成功へのヒントを盗む意気込みだ。

松永編成部長は「総合力を見て、一番いい投手と認めて1位指名した。先発完投型で投手の中心で回ってくれる素質を持つ。1年目から開幕ローテーションに入って投げてほしい」と期待。仲地も「ローテーション入りが期待されているので、開幕から入れるように」と気合十分だ。先発完投についても「大学では途中で代わることを考えて投げたことはない。任された試合はできるだけ最後まで投げたい」と望むところだ。

ドラフト1位指名後、携帯電話に400件のお祝いメッセージが届いた。「1位で選んでもらったからには、もっとしっかりやっていかないといけない」。引き締まった表情に自覚がにじんだ。【菊川光一】

◆仲地礼亜(なかち・れいあ)2001年(平13)2月15日生まれ、沖縄県読谷村出身。古堅(ふるげん)南小2年から軟式野球を始め、古堅中では北谷ボーイズでプレー。嘉手納では3年夏にエースとして沖縄大会4強。沖縄大では1年秋からベンチ入り。20年秋、21年春ベストナイン、最多勝(5勝)。大学通算20勝。遠投110メートル。50メートル走6秒4。177センチ、83キロ。右投げ右打ち。