聞いて、見て、話す-。広島坂倉将吾捕手(24)が2人の新任コーチとの対面を心待ちにしている。今季主に三塁で全試合出場も、来季は捕手専任が決まった。そんな中で前阪神バッテリーコーチの藤井彰人氏(46)がヘッドコーチ、現役時代ともにプレーした石原慶幸氏(43)がバッテリーコーチに就任。入閣した元捕手の両コーチから技を吸収して、捕手としての成長の糧とするつもりだ。

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正捕手道を学ぶ。来季捕手専任の坂倉は、鍛錬の日々となる来月上旬からの秋季キャンプを心待ちにする。主に三塁で自身初の全試合出場から、来季は捕手1本。すでに取り組む捕手の技術練習は、秋季キャンプで本格化する。来季の新井新体制は、石原新バッテリーコーチとともに、藤井新ヘッドコーチと、捕手出身コーチが2人となる。

坂倉 これまで植田さん、倉さんにいろいろなことを教わってきたので、自分に合うことを探していきたい。どういうことを教えてもらえるのか、そこはワクワクしています。

20年までともにプレーした石原氏は背番号31を受け継いだ先輩でもある。リード面のほか、キャッチングにスローイング、目配り気配りができる捕手だった。積極的に助言を求めていくつもりでいる。ヘッドコーチとなる藤井氏とは会見日に対面。他球団から見た視点から得られるものもある。「それは絶対に大きいと思う。ずっとAクラスに入ったチームでやられていた方でもありますし、学ぶべきところはたくさんあると思う」。ポストはヘッドコーチも、他のコーチや選手への話し方や導き方などは見て学ぶこともできる。

秋季練習では、ブランクを埋める作業に余念がない。「まだまだ技術が足りなかったところもある。レベルアップできるように」。グラウンドで技術練習をしながら、家に帰れば広島投手陣の映像をチェック。今季の試合の投球を見ることで、理解しようとしている。気になることがあれば、ノートに書き記す。「キャンプでは球を受けることもできるので、まずは投手と話をしたい。しっかり考えを聞いて、聞かれたときに自分の意見を言えるように」。バッテリーの関係性構築は球を受ける前から始まっている。今オフは聞いて、見て、話す-。捕手としての必要な能力を養っていく。【前原淳】

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