社会人の日本選手権で「楽天対決」が実現した。鷺宮製作所の小孫竜二投手(25=創価大)はドラフト2位。対するNTT西日本の平良竜哉内野手(24=九共大)はドラフト5位でともに楽天から指名を受けた。小孫は先発、平良は「4番二塁」で先発出場した。

3打席対戦があり、3打数1安打1三振だった。

1度目の対戦は2回無死走者なし。平良が2球であっさり追い込まれると最後は外角155キロ真っすぐに手が出ず。3球三振に倒れた。

第2打席は4回2死一塁の場面。平良が2ボール2ストライクからの外角138キロを左翼前に運び、笑顔を見せた。2死一、二塁と得点圏に走者を進めたが、小孫が後続を断った。

3度目の対決は7回無死走者なし。2ボール1ストライクから142キロで遊ゴロだった。

小孫は初回から150キロ台を連発。この日は自己最速を1キロ更新する156キロを計測した。8回を投げて5安打10奪三振の快投だった。

試合後、小孫は3打席の対決について「意識しました。打たれましたし、引き分けって感じですね」と振り返った。第2打席に左前打を許した場面に関しては、「打たすつもりはなかったんですけど、普通に打たれました。めっちゃいい打者ですね。しかも、空振りを狙ったスライダーをレフト前にされたので、めっちゃ悔しかった」と話した。