オリックスが海外FA権行使を表明した日本ハム近藤健介外野手(29)の獲得を本格検討していることが8日、分かった。

ソフトバンク、西武、ロッテなど複数球団が獲得調査を行っているが、リーグ3連覇&2年連続日本一へ、19、20年に2年連続で最高出塁率のタイトルを獲得したヒットマンの争奪戦に参戦する方針を固めた。

今オフの補強ポイントは明確で、「攻撃力強化」を目指すストーブリーグになる。今季は助っ人野手陣の奮闘がなく、リーグ最少の89本塁打と長打力不足に苦しんだ。490得点もリーグ4位で、投手陣が力投しても僅差で敗れる試合が目立っていた。

さらに、選手会長の吉田正がポスティングシステム(入札制度)でのメジャー移籍を球団に要望。球団側はポスティング容認の回答を控え、慎重姿勢を貫いている段階。主砲は今季119試合に出場して打率3割3分5厘、21本塁打、88打点を記録。メジャー移籍が決定すると、この成績を埋めるために大型補強が必要になる。

FA交渉解禁日は11日。オリックスは1日に西武から国内FA権行使を表明した森にも「興味を持って、調査を続けます」と福良GMが“即日ラブコール”で反応するなど、4年総額16億円プラス出来高などの好条件を準備し、猛烈アタックに動く姿勢。3連覇を狙うチームがFA戦士の「ダブル獲得」に本腰を入れる。

◆近藤健介(こんどう・けんすけ)1993年(平5)8月9日生まれ、千葉県出身。横浜では3年時に甲子園へ捕手として春夏連続出場。11年ドラフト4位で日本ハム入団。12年には日本シリーズに、球団初の高卒新人野手として出場。17年に規定打席不足ながら記録した打率4割1分3厘は、100打席以上の選手では球界最高。19、20年には最高出塁率のタイトルを獲得。18、20、21年ベストナイン。通算1014試合、1016安打、52本塁打、446打点。打率3割7厘。171センチ、86キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸は2億5500万円。

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