阪神西勇輝投手(31)が8日、来季以降も阪神でプレーすることを明かした。同日までに海外FA権を行使する意思を球団に通知し、「宣言残留」という形を選択して、新たに複数年契約を結んだとみられる。

自身のインスタグラムを更新し、「このたび阪神タイガースさんと再び契約合意させてもらいました。沢山いろいろ誤った情報によりたくさんの友人や知り合いに心配をかけてやっと報告できホッとしてます。残り少ない現役最後までしっかりと腕を振り続けたいと思います。よろしくお願いします」などとつづった。

19年にオリックスから移籍し、先発ローテーションの柱の1人として奮闘。4年契約の最終年だった今季は9勝9敗で、防御率は青柳に次ぐリーグ2位の2・18と抜群の安定感を示した。岡田監督は残留を決断した西勇について「(先発ローテは)そら当然よ、そら入れるよ」と明言した。

球界屈指の「イニングイーター」として、今季は148回1/3とフル回転し、5年連続で規定投球回に到達。1年を通して戦力として計算できる右腕の残留は大きなプラス材料だ。経験豊富な背番号16が、来季もタテジマのユニホームに袖を通し、18年ぶりのV奪還に全身全霊をささげる。