来季18年ぶりの「アレ(=優勝)」を目指す岡田阪神に朗報だ。国内フリーエージェント(FA)権を持つ岩貞祐太投手(31)、海外FA権を持つ西勇輝投手(32)の2人が9日、兵庫・西宮市の球団事務所で残留会見を行った。岩貞は宣言せず3年3億円、西勇は宣言残留の形で4年12億円でそれぞれ契約した。同じくFA権を持つ岩崎優投手(31)もすでに4年8億円で宣言残留しており、主力3投手の流出阻止に成功した。

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海外FA権を行使して宣言残留を決めた西勇輝投手がユニホーム姿で会見を行い、優勝と規定投球回到達の更新を目標に定めた。

新たに4年12億円の契約を結んだ。「この契約の最後の年まで平然とローテーションで投げて『西さん、9年連続で(規定投球回)投げたんだ』と(周囲の後輩から)思われるくらい普通にやって、普通にケガなくいくのが理想だと思います」と語った。

西勇は球界屈指の「イニングイーター」として今季は148回1/3とフル回転し、5年連続で規定投球回に到達。5年は、継続中のものでは現役選手で最長の記録になる。近年では西武内海が9年連続(06~14年)で規定投球回に到達した。ケガに負けない心身の強さに加え、チーム内の競争に勝って先発の一角を守らなければ、なし得ない。「優勝をみんなでしたいという気持ちも強いし、まだ自分も味わえていないので」と、継続の力で悲願をかなえる。(金額は推定)