プロ野球のフリーエージェント(FA)宣言選手が10日、公示され海外FA権を行使して米大リーグへの移籍を目指すソフトバンク千賀滉大投手(29)が、球団を通じてコメントした。

千賀は「WBC・ロス(2017年)でのマウンドが心に響いて以来、ずっとMLBでプレーすることへの思いを持ち、それをかなえるための行動をしてきました。能力を高めるためだったり、いろんなことに適応するためのチャレンジをしてきましたし、自身を変える強さも持てました」と、ベストナインに選出された17年WBCから、米移籍への思いを抱いていたことをあらためてつづった。

千賀は17年オフから、球団に米移籍の思いを伝えてきたが、球団はこれまでポスティングシステムの利用を認めてこなかった。昨年オフには選手自身が契約を見直したり破棄できる異例の「オプトアウト」付き年俸変動制5年契約を結び、今季ついに海外FA権を取得していた。

ソフトバンクには10年育成ドラフト4位で入団し、チームのエースにまで成長。移籍が実現すれば、育成出身選手として初の快挙になる。「まだどこかと契約できたわけではないですが、憧れてきた舞台が目の前までは来ているのかなと感じています、球団(ホークス)には、これからの挑戦を応援していると言ってもらいました。今後どうなるのか僕自身まったくわかりませんが、これまで同様、自分を高めるための努力を怠らずに、日々過ごしたいと思います」と率直な心境を記した。