阪神西純矢投手(21)が習得中のカットボールを試投した。投手陣は秋季キャンプの投球練習で第2クールまでオール直球縛りを課されていたが、この日の第3クール初日から変化球を解禁。ブルペンで75球中、5球の新球を投じた。「全然ダメですね」と苦笑いしつつ、「完投するためにイメージしてやっていけたら。(投球の)幅も広がっていく。まだまだ練習していきたい」と力を込めた。

3年目の今季は150キロ超えの直球を軸に、フォーク、カーブ、ツーシームなどを武器に6勝を挙げた。スライダーも持ち球の1つだが、「横変化の球種はあんまり自信がなくて、フォークに頼ってホームランを打たれることが多かった。スライダーは曲がりすぎるので、(変化の少ない)カットでうまくカウントを取れたら」と狙いを明かした。

理想の軌道は手元で鋭く曲がる「真っスラ」だ。「もともと(直球が)真っスラのような感じですけど、意図して投げられたら」。3年目の今季は13試合に先発して完投は1度だけ。先発ローテで1年間回り、長いイニングを投げるためにも新球追加で幅を広げたい。「このキャンプ中と12月も練習していきたい」。新球をモノにして、レベルアップを期す。【古財稜明】

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