2年連続出場の国学院大は、巨人からドラフト3位指名された最速153キロ右腕、田中千晴投手(4年=浪速)を中心に初優勝を狙う。田中は「いい感覚をつかめています」と好調をアピールした。

今秋のリーグ戦は5試合に登板し2勝1敗と納得する結果を残すことができなかった。「ボールがすごく高かった。とくに外角高めを狙われた」と反省。「ちょっと垂れてもいいから、低めを意識して投げ込みをしました」。上半身の力みのせいで力がない球になっていたが、リズムとタイミングをつかみ、6割ほどの力で低めに制球される感覚をつかんだ。「意図した強さのボールで低めにバンと投げられるようになりました」と手応えを口にした。

3年まで右肘の故障の影響もあり、本格的なリーグ戦登板は4年になってから。田中にとっては全国初舞台になる。「リーグ戦とは違う自分を見せたい」。初優勝を手土産に、プロの世界に向かうつもりだ。【保坂淑子】