阪神岡田彰布監督(64)が17日、新外国人として米レッドソックスからFAとなったホアン・ミエセス外野手(27)の獲得に動いていることを明かした。マイナー通算140発の右の大砲。昨夏の東京五輪では、ドミニカ共和国代表の5番として、元阪神守護神で韓国代表の呉昇桓から横浜スタジアムの左中間への特大アーチを放ったパワー自慢だ。指揮官はさらにもう1人獲得予定の野手助っ人の具体像も披露。ダブル補強で18年ぶりVに突き進む。

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岡田監督がキャンプ地の安芸で不敵な笑みを浮かべ、「助っ人補強第1弾」を明かした。「昨日なあ、(雑談で)呉昇桓の話題が出たから言いそうになったと思って、言わんでよかったと思ったんやけど」。マイナー通算140発のミエセスの獲得に動いていることを明かした。長髪のドレッドヘアーが特徴で、「風貌がすごいで。ビックリしたわ。(巨人の)ウォーカー以上やろ。迫力あるで。ベンチの真ん中に座らせといたら」と笑顔で話した。

ドミニカ共和国出身の189センチ、84キロの右の長距離砲。今季はレッドソックス3Aで60試合に出場し、打率2割7分1厘、12本塁打、35打点をマーク。メジャーでの実績はないが、昨夏の東京五輪では母国の代表として3位決定戦の韓国代表戦に5番打者として出場。横浜スタジアムで阪神でも守護神を務めた呉昇桓から左中間への特大アーチを放ち、勝利に貢献した。「呉昇桓から特大弾やで。当たったら(飛ぶ)なあ」とうなずいた。

映像で見たという守備に関しても合格点だ。「肩も強いしな。内野もやってたから。日本戦やったかな。レフト(からの送球)でアウトにしてたで」。

ミエセスだけではない。さらなる新外国人の獲得調査を進めていることも明かした。「もう1人はちょっとな、名前が出てけーへんねん。3文字か4文字。ほんまに。ええバッターや。ある程度な。どっちか言うたら(本命)」と明言。具体的特徴としてコンパクトな中距離砲と説明した。「メジャーで100何発とかそんなんちゃう。どっちかいうと確実性がまだある方な打者やな。右方向にうまいこと(打てる)。右中間にホームランも打っとった」。昨季は外野だったが、今季は三塁を守るなど肩も強く、内外野をこなせるという。

阪神助っ人は右腕のケラーを除く7人が退団。野手2人、投手2人獲得を目指しており、指揮官は「右は打ちづらいやろなと思った」と、サイドスロー気味の右腕の調査を進めていることも明言した。18年ぶりのV奪回へ屈強な外国人補強を完成させる。

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