関大(関西5連盟第2代表)が準優勝した19年以来、3年ぶりの神宮星で初戦を突破した。

先発の金丸夢斗投手(2年=神港橘)は2回に失策で先制点を許すが、後続を断って最少失点で切り抜ける。「調子が悪い中で自分の投球ができた。初めてのマウンドだったので、慣れるのに時間がかかってしまった。力感は初回に比べたら落ち着いた」と尻上がりに調子を取り戻した。4回以降は無安打に抑え、7回には3者連続三振に仕留めてほえた。今秋リーグ最優秀選手に選ばれた左腕が7回4安打8奪三振1失点と好投。後を受けた辰己晴野投手(4年=米子松蔭)も2イニングで4奪三振無失点。金丸、辰己の継投で12奪三振と相手を寄せ付けなかった。

打線は1点を先制された直後の2回に7番下井田悠人内野手(1年=報徳学園)の適時三塁打で追いつくと、続く8番佐藤慶志朗内野手(2年=愛工大名電)の右前適時打で勝ち越しに成功する。6回には楽天からドラフト4位指名された東農大北海道オホーツクの伊藤茉央投手(4年=喜多方)から2点を奪ってリードを広げた。

金丸は全国デビューで好投。「全国の舞台は人生で初めてだったので良い経験になりましたし、チームの目標は日本一なので一段ずつ上がって次戦でもしっかり頑張りたい」と頼もしいコメント。2回戦では東京6大学王者の明大と対戦する。