2戦連発締めヤ!! ヤクルト内山壮真捕手(20)が19日、愛媛・松山で行われた松山フェニックスとの練習試合で先制ソロを放った。今季の実戦最終戦で、12日の四国IL愛媛戦に続く2試合連発。秋季キャンプから使い始めたオリックス吉田正のバットで、持ち味のパンチ力をアピールした。

「3番捕手」で先発。1回2死から相手右腕の初球、136キロ直球を捉えた打球が左翼席最前列に弾んだ。「あんまり押し込めてなかったけど意外と打球が伸びていった。すごくいい打球だったかなと思います」と納得の表情を見せた。

オリックスとの日本シリーズ第2戦。0-3の9回無死一、二塁から代打で放った起死回生の同点弾は、先輩青木のバットで打ったものだが、今回はオリックス主砲のバットでの1発だ。直接譲り受けたものではなく、神宮クラブハウスにあったものを“拝借”。ヘッドがくりぬかれた形状で、重さ約880グラム。これまで使用していた約900グラムのバットに比べて「全然(感覚が)違いました。ヘッドを利かせて打ちたいというのがあったけど、最近は軽いバットが主流なので試してみたら、すごい良かった」と言う。

打率向上を来季の目標としているだけに「首位打者も取られている中で本塁打もたくさん打てる。理想の打者というか、目標の選手ではあります」とリスペクトする。身長も173センチの吉田正に対し、171センチと近いが「体つきは間近で見てすごく大きかったので、自分ももっともっと体を大きくしていこうと思いました」と意識を高めた。球界屈指の強打者のバットを手に、さらなる成長を目指していく。【鈴木正章】

▽ヤクルト高津監督(内山壮の本塁打に) 飛ばす力はやっぱり素晴らしい。体はちっちゃいですけど、なかなか人にある長所ではないので。

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